言葉にすることで感情は整理される。まちがいなく
次女が週6で練習しているスポーツの大会があった。思うような結果を得られなかった。
私は家のリビングで動画配信を見ていたが、その結果にショックを受けて混乱した。隣の部屋で勉強している長女に向かって「ちょっと言わせて」と言いながら叫んでいた。
「合宿がムダになったってことだよね?」
「テスト勉強も犠牲にして、楽しいことも我慢してがんばっていたのにー」
「◯◯が苦手なら、なぜ◯◯を重点的に練習しない?」
「最近、お昼寝ばかりして、夜の睡眠時間が足りていないからだ」
「そういえば昨日は遅くまでスマホをいじっていた」
次から次へと、恨みごとや失敗の理由をあげては止まらなくなった。
すべて言いきったところで、ようやく次女の気持ちに思いを馳せた。
そうだ、一番ショックを受けているのは次女だ。今ごろ泣いているだろう。敗因もよくわかっているだろう。
いったん高ぶった感情を言葉にすると、その感情が雲になって蒸発し、スッキリした頭で考えられるようになる。
今回はその過程を長女に見せてしまったが、まあテキトーに受け流してくれていたように思う。当の次女に見せなくてよかった。見せてしまったら、まちがいなく傷つけてしまうから。
でも、そんな親の気持ちはお見通しとでもいうように、次女から電話があった。
「私はもう泣いて切り替えたから、結果のことには触れないでね」
なんて大人なんだろう。私も気持ちを整理した後だったので、明るい声で電話に出られた。
今回は、気持ちを整理する時間があったからよかったけれど、たいてい怒りはその場で、当事者を目の前にしてやってくる。タイムラグがない。
そういう時は、大慌てでここに吐き出しに来るのでよろしくお願いします。