たいていのことは取り越し苦労
2月のある日のこと。
子どもがディズニーランドに遊びに行った。
オンライン授業が続いて、割合こもりがちだったので、久々に友達と楽しんでほしいと思っていた。
ただひとつ、懸念材料があった。それは夫だ。
夫は基本的に休日は家族で過ごしたい派だ。だが単身赴任から戻ってくるにあたって、私はよく言い聞かせた。
もはや子どもは小学生ではない。もう中学生なのだからいろいろ予定もある、と。
それもあって夫はあまりうるさいことを言わなくなっていたが、今回はヒヤヒヤしていた。
・前日の雪がまだ道に残っていること
・お金のかかる遊びであること
・コロナでマンボウが出ていること
などなど。そこらへんを突いてくるのでは、と思えて仕方なかった。
単身赴任の後遺症ともいおうか、夫はやはり向こうで寂しかったのだろう、子が中学生になっても休日に自分より友達との遊びを優先させてしまうことに抵抗があるフシが見られたからだ。
その気持ちはわからなくもないけど、今回は子どもを応援したかった。夫に邪魔はさせない。どんな理由をつけられても立ち向かう気でいたし、子どもの行動の責任はとるつもりでいた。
とまあ、見事な戦闘態勢だったのである。
で、無事子どもが出かけた今朝、夫にディズニーの件を伝えた。
すると、「あっ、そうなんだ」と、それだけ。
しばらく経つと「誰と行ったの?」「夕ごはんは一緒に食べるの?」などと楽しそうに聞いてくる。
まったくもって私の取り越し苦労だったのだ。
夫のこと、どうも信じきれないの、どうしたらいいかな。
でも夫も昔とは変わったし、変わろうとしている。その部分は信じていいと思った。