怒りをうまく表現するということ
勝利のインタビューで口にした「怒りをうまく表現できた」という言葉に感銘を受けた。
なんてクレバーな選手なのだろう、と。
2本目のジャッジに納得がいかず、3本目に思いをぶつけたという意味でも、それについて「怒りを表現」という端的な言葉でまとめたことにも。
私たちは怒りを醜いカタチで露わにしてしまいがちだ。
高ぶる感情を抑えきれず、言葉を選ばないままに、相手を責めてしまう。
その結果は、大概いいものにはならない。
怒りを覚えることは日々あるけれど、そのたびに「さあ、どう表現する」と対峙したら、なんだか前向きにつきあえそうじゃない?
「怒りをうまく表現する」とは、何事もなかったように装うことでもなければ、心とは裏腹に笑っていることでもない。
ちゃんと怒っていることを相手に伝え、それでいて連鎖を生まない、場合によっては相手が態度を改める、そんな表現ではないか。
そんなこと、私にできるのかな。
怒りを子どもにぶつけて反省、を繰り返す私には簡単じゃないと思うけれど、やってみよう。