マイノリティーになると途端に生きづらくなる
日本は暮らしやすい国だと思う。
外国に比べると治安はいいし、交通マナーは悪くないし、公共交通機関は発達していて時刻通りだし(都市部に限るかな)。
私も比較的平穏に暮らしているほうだ。
ただし、多数派である限りは。
いったんマイノリティーになると、とても不便で心細く感じる。
私はどこを切り取っても多数派に属しているタイプだ。国籍も障害の有無も宗教も性志向も。だからそれで悩んでいる人の本当の気持ちはわからない。
でも、日常の小さなことでマイノリティーになる瞬間、たとえば子どもが電車で騒いだり、洋服が周囲から浮いていたり、空気の読めない意見を言ったり、そんな瞬間に「白い目」が飛んでくる。
積極的に攻撃してくることはないけど、温度のない「白い目」を向けてくるのだ。
白い目ってなんだろう。ああ面倒だな、関わりたくないなという目。見て見ぬふりする目。
そんな視線を感じとってしまうと、ああ今まさに私はマイノリティーだ、誰も助けてくれないんだ、と途方に暮れた気分になる。
一本のレール、決まったルールの中では、とても親切な人たちだけど、そこを外れると、とても冷たい無関心な人たちになる。
レールやルールから外れた人にどう対処したらいいかわからないから、そういう態度になるのかもしれない。
だって私たちは学校教育で、レールやルールが第一と教わってきたからね。都立高校のブラック校則が撤廃されたのも2022年だからね。
まあ日本の学校教育を書き出すと書きたいことが止まらないので、別の機会に改めるけれど、せめて私はマイノリティーにある人にあたたかい目を向ける人でありたい。
できれば何か行動できる人になりたい。